パワーラックの金属疲労

パワーラックの不具合点検は定期的にする

パワーラックを使っていて気になるのは安全性であり、使い続けることによってパワーラックのラック部分やセーフティー部分の金属疲労が起こるのではないか、ということでしょう。もし金属疲労があれば大事故になります。

すでにパワーラックを組み立てたことがある方はわかると思いますが、パワーラックはボルト部分などかなり太く長いものを使っていることが多く、普通に使っている分にはフレーム部分やボルト部分が折れたりすることはまずありません。ジムで使っているタフスタッフなどのパワーラックで大事故が起きることはまずないですよね。

それは定期的にグラつきなどをスタッフが点検していることに起因しています。毎回ボルトとナットをがっちり止めているのにゆるくなっている、と思ったらボルトとナットの交換をメーカーに依頼するでしょう。ジムで大事故が起きたら終わりですから、しっかりと教育されたジムスタッフであれば当然メンテのためチェックしているはずです。

ですから、ホームジムの場合も一年に一度くらいはボルトの緩みや錆などをチェックするようにしましょう。

ちなみに24時間オープンのジムでスタッフがただ座っているだけの素人スタッフの場合、掃除もろくにやらず器具メンテはほぼしていないと思われるので、不特定多数が利用するパワーラックはホームジムよりも断然危険かもしれないですね。

大惨事には至らないものの、パワーラックの金属疲労は確実に進む

しかし金属疲労は目で見ても触ってもわかりません。あるとき一気に折れたりします。
日々100kg以上のバーをラックに乗せ続けた場合は当然金属疲労は進みます。200kgだから倍のスピードで進むかというと実はそうでもなく、金属疲労は素人はもちろんプロでもなかなか見つけられないとのこと。

ただし個人的にはホームジムレベルで使う頻度で、しかも人間が扱えるウエイト程度であれば重大な金属疲労による大きな事故はほぼ起きないのではないかと思っています。

劣悪な環境で、湿度が高かったり雨ざらしになったり、また潮風による錆などがあればま危険ですが、室内で使う場合それらの影響をまず受けないため品質を維持したままずっと使い続けることができるはずです。

しかし金属疲労は確実に進んでいるはずです。それがはっきり目に見えないだけです。

ラックにウエイトを乗せ続けないようにする

金属疲労は大きな衝撃や継続的な衝撃が加わり続けて増していきます。

普段筋トレしないときはバーからウエイトをはずし、ラックからも外したほうが良いでしょう。筋トレのときだけ100kg、200kgの負荷が掛かる程度であれば重大な事故はほぼ起きないでしょう。もし起きていたらホームトレーニーの間で有名になっているはずです。

また定期的にボルトの歪みがないかは確認するのをオススメします。私は年に1度ですが一応チェックしています。